菅野 |
これはどんなプロジェクトだったの? |
鈴野 |
エビアン・ボルヴィックを扱うダノンウォーターのオフィス空間の設計です。 |
菅野 |
これ、写真で見てもすごいね。 |
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鈴野 |
クライアントからの要求は、8個の打合せ空間をつくることで、打合せ中のホワイトボードは見せたくないけど、あまり閉鎖的にもしたくないという内容でした。 |
菅野 |
なるほど。 |
鈴野 |
僕らは、「水」に繋がるようなストーリーを提案しました。これ、まるで水の中にいるように、向こう側の人や景色が歪んで見えるんです。 |
菅野 |
へぇ。素材は何をつかったの? |
鈴野 |
直径5cmのガラス管を、合計1000本使いました。 |
菅野 |
すごいね。 |
鈴野 |
出来上がってみると、ガラス管に移り込む蛍光灯の光が、驚くほど豊かな表情をみせてくれて。これ見ながら歩くとすごいんですよ。ちょっとキケンなくらい。(笑) |
菅野 |
いや、トラフらしいなぁ。 |
鈴野 |
光と影はおもしろいですね。 |
菅野 |
こういうおもしろさが、まさにトラフらしいよね。こういう素材のおもしろい使い方は、どこから発想しているの? |
鈴野 |
日頃からおもしろそうなことを思いついたときは、サンプルをつくって実験してみるんです。時には、そのストックから提案することもあります。 |
菅野 |
なるほどなぁ。いや、おもしろい! |