鈴野浩一 鈴野 浩一(建築家)
1973年 神奈川県生まれ。東京理科大学工学部建築学科卒業、横浜国立大学院建築学専攻修士課程修了。シーラカンスK&H勤務、NMBWなどを経て、2004年よりトラフ建築設計事務所 共同主催。東京理科大学非常勤講師でもある。

トラフ建築設計事務所 www.torafu.com
禿真哉 禿 真哉(建築家)
1974年 島根県生まれ。明治大学理工学部建築学科卒業、同大学大学院修士課程修了。青木淳建築計画事務所を経て、2004年よりトラフ建築設計事務所 共同主催。

第1話 事務所を立ち上げる予定はなかった。

菅野 今日はよろしくお願いします。
鈴野 よろしくお願いします。
菅野 そもそも、2人で一緒に仕事をするようになったきっかけって、なんだったの?
鈴野 科学未来館で青木淳さんが展示会会場を設計されたときに、若手が欲しいとのことで僕と禿に声がかかったんです。その後、ホテルクラスカのインテリアデザインのお仕事をいただいて、また一緒にやろうと声をかけました。
菅野 そうなんだ。その、「トラフ」という名前の由来は?
鈴野 実を言うと、当初事務所を立ち上げる予定はなくて。(笑)
禿 ホテルクラスカのお仕事のときに、ウェブのプロモーション用に名前が必要だと言われて、急遽考えたんです。(笑)
鈴野 とはいえ名前は大事ですから、子供に名前をつけるような感覚でしたよ。呼びやすく、特定の意味を持たない言葉の並びを考えました。
菅野 うん。
鈴野 トラフという案が出たとき、その抜けた響きの柔らかさをお互い気に入って決まりました。その後ホテルクラスカの屋上デザインのお仕事もいただいて、また一緒にやることになって。
禿 周りに後押しされるような形で。気付けば今年で4年目です。(笑)
菅野

2人で一緒に仕事をしていて、お互いの魅力を一言で表すと、どんなところ?

禿 僕にはないディレクション能力ですね。
鈴野 彼は、僕がディレクションしたアイディアを、具体的に実現できるところまで落とし込んでくれる。そういうところ彼はすごくしつこい。(笑)
菅野 なるほどね。バランスがいいんだろうな。
第1話 事務所を立ち上げる予定はなかった。
第2話 建築もインテリアも、同じように周囲の環境から影響を受ける。
第3話 サンプルをつくって実験してみる。
第4話 奥行きのある物語性を持たせたい。
第5話 一番大変だったのは、型枠職人です。
第6話 脳ミソが楽しんでるかんじ。
第7話 この年代は優秀な人が多い。