第10話 最近のお仕事。

船越 最近はどんなプロジェクトをやられてるんですか?
大友 えっと、ライターやってます。箱の厚みが超チャイナですけど。(笑)
船越 はい。(笑)
大友 電子ライターですね。
菅野 充電式なんだ。
大友 はい。リチウムイオンが入ってます。
菅野 なるほど。メイドインチャイナの割に、クオリティ高いね。
大友 そうですね。バッテリーライターって、電池とヒーターさえあれば、割とどんなカタチでもできるんですよ。
菅野 うん。
大友 どんな形でもできるんだけど、
「世界中のジッポの中にぶち込めるカタチをつくった方がいいですよ。」って関西弁で説得して。(笑)
菅野 なるほど。(笑)
大友 このチップが消耗品なので、ここで儲けましょうって。
菅野 あ、そこは消耗品なんだ。
大友 そうです。使い続けると汚れるし、どうしてもニクロム線が切れちゃうんですよね。
菅野 なるほど。このケースは無くてもいいくらいだけどね。
大友 そうですよね。本当はそれだけで販売したいんですけど。
菅野 これで充分きれいじゃない。
大友 安全上良くないんです。一応、蓋が開いた状態じゃないとスイッチが点かないようになってるんですけど。
菅野 あ、これ樹脂なんだ。
大友 そうです。ちょっとファイバーっぽい質感ですよね。
菅野 だけどこれけっこうな金型数だね。けっこう初期投資かけてるじゃない。
大友 そうなんです。でも、ちょっと油断したらローレットがね。(苦笑)
菅野 確かに、ローレットのところが、ちょっと崩れちゃってるね。
大友 もうちょっと、ぴしっとやりたかったんですけど。(苦笑)
船越 でも、一貫して学さんらしさがありますよね。
菅野 そうだね。
大友 そうですか。
菅野 いや、だいぶ話したね。
船越 そうですね。ありがとうございます。
大友 でもね、語り尽くすにはまだあと5〜6時間はかかるよ。(笑)
船越 続きはまたいつかということで。
今日はどうもありがとうございました。
第1話 就職する気にならなかった。
第2話 デザイナーの追っかけ時代。
第3話 行為を料理する時代の先駆者。
第4話 伝統工芸の手法でつくる工業製品の代表的なモノ。
第5話 表向きは金。裏を返すと、デザイン大好き。
第6話 クリエイトもするし、エディットもする。
第7話 どんなデザイナーよりも、菅野さんのことを知ってる。
第8話 プロダクトにグラフィックを取り入れた走り。
第9話 デザインにできること。
第10話 最近のお仕事。